令和7年4月~後見関連書類書式変更について【初回報告】

こんにちは。後見事務担当の西田です。弊所は、家庭裁判所への成年後見開始申立や、後見人などへの就任を通じて、ご高齢者や知的・精神障がい者の方々の生活と権利をお守り出来るよう日々尽力させていただいております

今回は、令和7年4月からの成年後見人・保佐人・補助人の報告書式の変更についてご紹介いたします。後見業務の一つに、審判確定の日から約1か月半以内に家庭裁判所へ提出する「初回報告」書類の作成があります。先般、丁度同時期に、3名の方の後見開始の審判が後見人となるトラストへ送られてきたのですが、いつも同封されている報告用紙が入っていませんでした。「あれ?」と思いながら再度確認したところ、代わりに以下の通知書が同封されていました。

文面には「本件初回報告からこれらの書式をお使いください」とあり、新しい報告書式での運用が開始されたようです。個人的にQRコードがついた通知を家庭裁判所から受け取ったのは初めてだったので少し驚きましたが、「とうとうペーパーレスになったんだな」と思いながら上記のQRコードで、以下裁判所のHPにアクセスしてみました。

 

今までのように、報告用紙を都度「紙」で提供する時代ではなくなったようです。そもそも、今まで郵送もしくは直接お届けするなどして家庭裁判所に提出していた後見関連の報告書類自体、将来的に「オンライン上で作成の上、資料をPDFでデータ添付の上送信し報告してください」、なんて指示を受ける時代もそう遠くではないのでは、、、?なんて考えてしまいました。まだまだペーパーレス、印鑑レスが当たり前、とは言えないとは思いますが、それでも銀行などでもタブレットにサインするようになったりと、じわじわと「書類」と呼ばれるものが「データ」にどんどん立ち代わり、デジタルネイティブ世代に合わせた仕様になっていくんでしょうね。(ついていけるか心配です、、、。)

感想はさておき、上記の中から、「セット」となっている

を開いてみました。

 

すると、以下のファイルが展開されました。以下「後見等事務報告書(初回報告)」の事件番号、氏名欄に入力するだけで、他の財産目録などの他のページにも入力情報が反映される仕様で、単純ではありますがこんな機能があったらいいな、と思っていた仕様で感心いたしました。

 

報告書式は、報酬付与で見慣れている「後見等事務報告書(定期報告)」と似ていました。今まで、初回報告に「後見等事務報告書」はついていませんでしたが、4月以降から提出する必要があるようです。そして、今まではなかった以下の項目が追加されていました。一部を以下に挙げてみます。

 

【本人の心身の状況】

今までは生活状況について(住んでいる場所)だけでしたが、今後はご本人の健康状態や生活状況の変化を記載するので、今まで以上にご本人との面談や福祉関係者との連携が必要とされると思いました。

【本人の支援者について】

ご本人の支援は後見人だけでなく、親族、福祉関係者など外部の方の連携が不可欠です。申立時の「本人情報シート」には支援者について記載し提出していたのですが、初回報告でも改めて報告するようです。

【本人や支援者との面談等の状況について】

本人と○ヶ月に○回の頻度で、面談を行った、等を記載、もし面談等を行っていない場合は、その理由も記載するようになっていました。

 

改めて見ると、今までより身上保護事務を重視する内容になったように感じます。たとえば適切な理由なく面談等を行っていない、など身上保護事務が不十分と判断される場合、付加報酬に影響があるかもしれないな、とも思いましたが、後見人が行っている身上保護支援を家庭裁判所にも就任時に把握いただくことで、より適切な後見事務に繋がればいいなとも思い、決意新たにトラストは今まで以上にご本人に寄り添った後見業務に励んでまいります。

「遠方に住んでいる高齢の親族の支援が難しい・・・」「身寄りがいない・・」などお悩みの方は、経験豊富な司法書士法人トラストがお手伝いいたしますので、お気軽にお問い合わせください。